「交換留学の制度ならいろんな大学が出しているのに…なんでわざわざ海外の大学に進学したいの?」
これは私が高校生の時沢山の人からかけられた言葉。
周りの反応
なんで?と言われることが一番多かった。交換留学でいいじゃんと。
「高校の進路面談では前例がないからサポートできない。自分で調べてくれ」実際海外の大学に進学したのは私だけだった。
父は「日本の厳しい大学受験競争から逃げたいだけだ、海外の大学になんて言ったら日本の企業では学歴フィルターがかからない、大企業は諦めることになる。」とも言いました。母は「自分がやりたいことがあるなら頑張ったほうがいい!」と言っていました。
私が交換留学ではなく進学にこだわった理由
それは、英語を学ぶのではなく英語で学びたかったから。それができるようになるには1年間の交換留学では足りなかったし、私が勉強したかった国際関係学は日本より海外の大学のほうが研究がすすんでいるとも聞いた。当時は国連に憧れていて、海外の大学のほうが国連で働くことに繋がるようなインターンや人脈もできるかもしれないと思いました。
ちなみに交換留学1年では足りないと思う基準となったのは高校1年に夏のまるまる1か月を使ってイギリスに単身で留学した時に全然時間が足りないと思ったことが理由でした。(学校のプログラムなどではなく、自分で留学しました。なんで短期留学をすることになったのかは別途記事にします。)あの夏イギリスで私の英語力はホストマザーにも驚かれるほど伸びましたがそれでも本は読めなかったり英語学校で知り合う友達が使う単語が分からなかったり、まだまだなんだとおもったからです。
なので他のみんなが慶応大学に行きたい、早稲田に行きたいというのと同じように私の中には海外の大学という選択肢があっただけ。海外の大学で、自分の興味がある分野を、英語で、学びたいだけ。周りからはいろいろ言われたけど、私は自分の周りの同級生の動機と大きな差はないと思っていました。
交換留学と海外への進学を迷っているなら
迷う理由は周りの反応や自分の意志などさまざまでしょうが私は勇気をもって進学してほしいと思います。自分が進学したからそう思うのもあるでしょうが、私の大学に留学に来ていた日本の大学生は皆「あっという間だった」「4年間勉強してみたかった」といい本当に海外の大学に入りなおした人もいるから。想像するよりも海外で過ごす時間は刺激的で、視野がぐんぐん広がっていきます。多くは自分は英語が得意だと思っている人が留学に来ますが交換留学で自分の語学力に一度は皆絶望し、やっとの思いでそこそこ大学の講義にも耐えられるようになってきた!というところで帰国。すごくもったいないなと思っていました。
希望して海外に来たものの、性格上向いていない人もいます。鬱っぽくなって立ち直れなかったり、不安で勉強そのものが手につかないなど。(課題が辛すぎてしんどくなる、みたいなことは多くの人にありますが限度は自分で把握できるようにしておいてほしいところです)海外の大学に入学してみて本当に自分の性格に合わないと感じたら日本の大学への編入も考えてみたらいいと思います。日本の大学に入って海外の大学に編入することも不可能ではないですが、感覚的に海外→日本の大学のほうが心理的負担が少ないのではないでしょうか?いくら考えてもわからない環境に切り換えようと思うのは結構ハードルが高いとおもうのです。もし日本から海外の大学に編入しようと思う機会があるとしたら、私が見たケースのように交換留学をしてからになると思います。だから、海外の大学に行ってみたいと思う気持ちがあるのなら、まずは行ってみてほしいと思うのです。
周りが止める理由は「その人自身に経験がなく、不安だから」です。不安な気持ちは誰にでもあるものですがそれを周りから止められるからという理由や挑戦してもいない状態で諦めるのはもったいないと思います。まだ前例の少ないことをなすことは弊害も多いし大変です。でも一歩踏み出したものには、踏み出した人にしか見えない世界が見えますし、それによって自信がつきます。皮肉なことに行動力がある人としても評価されます。(評価されるために一歩踏み出せと言っているのではなく、踏み出すまでは足かせにしかならなかったような人さえも、最後は批判をやめ評価してくれるので、やる気をそぐような人や目標に非協力的な人の意見に振り回されなくて大丈夫、という意味です。)
まだ海外への進学はマイナーな時代。自分を信じて意志を貫いて!
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